目次

「不遇時代に惨めに屈していた自尊心」

Page Type Example
Example ID a2312
Author 中島敦
Piece 「盈虚」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 270

Text

不遇時代に得られなかった快楽は、今や性急に且つ十二分に充(み)たされねばならぬ。不遇時代に惨めに屈していた自尊心は、今や俄(にわ)かに傲然と膨れ返らねばならぬ。

Context Focus Standard Context
屈していた (抑圧されていた) 自尊心

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 かがめる = 抑圧する 縛る=かがむ

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
カテゴリー転換 (-) 「惨め」な気持ちと「自尊心」との心的なバランスに、二つの物体の間での力動的な影響関係を感じさせる。
イメジャリー・イメージ (imagery) 惨めな感情が物理的な圧力をかけ、その力に自尊心が負けて屈服させられてしまっていたという印象を与える。