目次

「事を謀った」

Page Type Example
Example ID a2301
Author 中島敦
Piece 「盈虚」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 265

Text

太子は斉から帰ると、側臣の戯陽速を呼んでを謀った。翌日、太子が南子夫人に挨拶に出た時、戯陽速は既に匕首(あいくち)を呑んで室の一隅の幕の陰に隠れていた。さりげなく話をしながら太子は幕の陰に目くばせをする。急に臆したものか、刺客は出て来ない。三度合図をしても、ただ黒い幕がごそごそ揺れるばかりである。

Context Focus Standard Context
(暗殺) を謀った

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 > 暗殺 事>暗殺

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
婉曲語法 (euphemism) 暗殺という公にできない行為を、抽象的な「事」という言い方でぼかす。