Page Type | Example |
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Example ID | a2278 |
Author | 宮沢賢治 |
Piece | 「カイロ団長」 |
Reference | 『新編銀河鉄道の夜』 |
Pages in Reference | 66 |
「次の日から、あまがえるはもとのように愉快にやりはじめました。みなさん。あまあがりや、風の次の日、そうでなくてもお天気のいい日に、畑の中や花壇のかげでこんなようなさらさらさらさら云う声を聞きませんか。『おい。ベッコ。そこん処とこをも少しよくならして呉くれ。いいともさ。おいおい。ここへ植えるのはすずめのかたびらじゃない、すずめのてっぽうだよ。そうそう。どっちもすずめなもんだからつい間違まちがえてね。ハッハッハ。よう。ビチュコ。おい。ビチュコ、そこの穴うめて呉れ。いいかい。そら、投げるよ。ようし来た。ああ、しまった。さあひっぱって呉れ。よいしょ。』」
Context | Focus | Standard | Context |
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畑の中や花壇のかげで | さらさらさらさら | (賑やかに) | 云う声 |
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
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Category | Effect |
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イメジャリー・イメージ (imagery) | カエルの鳴き声に、水の流れる音のような響きを感じさせる。 |
含意法 (implication) | カエルの鳴き声が多数重なっており、一つ一つの鳴き声は明瞭には聞き取れないことを暗示する。 |
類像性・イコン性 (iconicity) | 「さらさら」という擬音語・擬態語を繰り返すことで、「あまがえる」の鳴き声が継続して聞こえる様子を描く。 |