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「お日さまの光は影法師を遠くまで投げ出し」

Page Type Example
Example ID a2258
Author 宮沢賢治
Piece 「カイロ団長」
Reference 『新編銀河鉄道の夜』
Pages in Reference 56

Text

お日さまの黄金色(きんいろ)の光は、うしろの桃の木の影法師を三千寸も遠くまで投げ出し、空はまっ青にひかりましたが、誰もカイロ団に仕事を頼みに来ませんでした。

Context Focus Standard Context
お日さまの黄金色の光は…桃の木の影法師を 投げ出し (映し)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 投げる = 映す 映える=投げる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬人法 (personification) 太陽光が意図をもって「桃の木の影法師」を実際に掴んで遠くまで投げて伸ばしているような、戯画的な印象を与える。
イメジャリー・イメージ (imagery) ボールなどを「投げ出す」動作を喚起し、その躍動感や力強さを桃の木からのびる影に感じさせる。
風景描写 (scene-description) 陽の光が桃の木を照らす様子を誇張的に描く。