目次

「埃及(エジプト)のピラミッドのような巨大な悲しみを浮かべている」

Page Type Example
Example ID a2191
Author 梶井基次郎
Piece 「冬の日」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 299

Text

路上のどんな小さな石粒も一つ一つ影を持っていて、見ていると、それがみな埃及(エジプト)のピラミッドのような巨大な悲しみを浮かべている。

Context Focus Standard Context
埃及(エジプト)のピラミッド (石粒)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 ピラミッド = 小石 石ころ=陵

Grammar

Construction AのようなB-C
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような C 様-類似-連体形
3 B - C 統語関係

Pragmatics

Category Effect
対照法・対照 (antithesis) 小石よりも圧倒的に巨大なピラミッドを持ち出して「小:大」の明確なコントラストを作る。
心理描写 (psychological-description) 小石よりも圧倒的に巨大なピラミッドを持ち出して「小:大」の明確なコントラストを作ることで、小石に対して当該人物が投影している悲しみの極大性を表現する。