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「泳ぎ出して行くような気持」

Page Type Example
Example ID a2156
Author 梶井基次郎
Piece 「路上」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 231

Text

自分、自分の意識というもの、そして世界というものが、焦点を外れて泳ぎ出して行くような気持に自分は捕らえられた。

Context Focus Standard Context
泳ぎ出して行く 気持

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction Aような気持ち
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A ような[気持ち] 様-類似-連体形
2 A [ような]気持ち 感(かん)

Pragmatics

Category Effect
擬人法 (personification) 自分の意識や世界に、それ自体で意思をもって泳ぎ出すような自律性を感じさせる。
心理描写 (psychological-description) 自分自身から泳いで離れていくイメージを喚起することによって、自分の意識が不安定となることで世界の認識も不安定になっていく感覚を描く。