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「地面はなにか玻璃を張ったような透明で」

Page Type Example
Example ID a2142
Author 梶井基次郎
Piece 「泥濘」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 221

Text

自分が歩いてゆく! そしてこちらの自分は月のような位置からその自分を眺めている。地面はなにか玻璃を張ったような透明で、自分は軽い眩暈を感じる。

Context Focus Standard Context

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 玻璃 = 地面 地軸=ガラス

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 なにか ような 何(なに・なん)
3 B ような C 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 透明さ・輝きをもつ玻璃になぞらえることによって、自分の姿を幻視するという状況で地面が月光の輝きにより透明に見える、という幻想的な様子を具体的に想起させる。
風景描写 (scene-description) 玻璃になぞらえることで、当該人物の目に映った幻想的な地面の様子を描いている。