目次

「三郎は風のように生きる」

Page Type Example
Example ID a2109
Author 太宰治
Piece 「ロマネスク」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 56

Text

三郎はやがてひとつの態度を見つけた。無意志無感動の痴呆の態度であった。のように生きることである。三郎は日常の行動をすべて暦にまかせた。暦のうらないにまかせた。たのしみは、夜夜、夢を見ることであった。

Context Focus Standard Context
三郎 生きる

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 彼=風

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ように] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ように B 様-類似-連用形
3 B こと[である] 事(こと)
4 B [こと]で[ある] て-補助用言に連なる用法
5 B [ことで]ある ある(ある)

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 実体を持たず大気の流れに依存する風という事象を引き合いに出すことで、意志的な行動を放棄し、成り行きに任せる生き方を想起させる。
明晰 (clarity) 実体を持たず大気の流れに依存する風という事象を引き合いに出すことで、意志的な行動を放棄し、成り行きに任せる生き方を分かりやすく表現する。