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「腕をピストンのようにまっすぐに突きだして殴った」

Page Type Example
Example ID a2069
Author 太宰治
Piece 「ロマネスク」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 39

Text

この修行のあいだに次郎兵衛は殴りかたにもこつのあることを発見した。すなわち腕を、横から大廻しに廻して殴るよりは腋下からピストンのようにまっすぐに突きだして殴ったほうが約三倍の効果があるということであった。

Context Focus Standard Context
ピストン まっすぐに突きだして

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 ピストン = 腕=ポンプ

Grammar

Construction AのようにBてC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ように] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ように C 様-類似-連用形
3 B C て-方法・手段

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) ピストンの素早く直線的な往復運動を引き合いに出すことで、効果的な殴り方の軌跡や速度を具体的に想起させる。
明晰 (clarity) 素早く直線で殴るという様子を、棒状の物体の素早い直線運動であるピストンを想起させることで、理解しやすくする。