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「惣助は盥(たらい)のまわりをはげしくうろついて歩き」

Page Type Example
Example ID a2050
Author 太宰治
Piece 「ロマネスク」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 25

Text

それから土間へ大きな盥(たらい)を持ち出しお湯をなみなみといれ、太郎のからだを静かに洗った。太郎のからだはちっとも汚れていなかった。丸々と白くふとっていた。惣助は盥(たらい)のまわりをはげしくうろついて歩き、とうとう盥(たらう)に蹴躓(けつまづ)いて盥(たらい)のお湯を土間いちめんにおびただしくぶちまけ母者人(ははじゃひと)に叱られた。

Context Focus Standard Context
はげしく () うろついて

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 はげしい ←→ 無目的 荒荒しい<-->無目的

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
心理描写 (psychological-description) うろつき方を「はげしく」と指定することで、惣助の苛立ちを示唆する。