目次

「ルパンのように顔の上半分を覆いかくしている」

Page Type Example
Example ID a2026
Author 太宰治
Piece 「ヴィヨンの妻」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 440

Text

クリスマスのお祭りの、紙の三角帽をかぶり、ルパンのように顔の上半分を覆いかくしている黒の仮面をつけた男と、それから三十四、五の痩せ型の綺麗な奥さんと二人連れの客が見えまして、

Context Focus Standard Context
ルパン (男)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 ルパン = 男=石川五右衛門

Grammar

Construction AのようにBをC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ように] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ように C 様-類似-連用形
3 B C を-目的・目標(他動詞)

Pragmatics

Category Effect
人物描写 (description of a character) 顔を見られては困るために顔の上半分を隠す様子を描く。
イメジャリー・イメージ (imagery) 顔を見られては困る怪盗のイメージによそえることで、顔を覆い隠している様子を表現する。
評価 (evaluation) 怪盗という犯罪者によそえることにより、不信感・違和感などの評価を暗示する。