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「売り上げの金はすぐ右から左へ仕入れに注ぎ込んで」

Page Type Example
Example ID a2016
Author 太宰治
Piece 「ヴィヨンの妻」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 430

Text

いまはもう私どもも、仕入れに金がかかって、家の中にはせいぜい五百円か千円の現金があるくらいのもので、いや本当の話、売り上げの金はすぐ右から左へ仕入れに注ぎ込んでしまわなければならないんです。

Context Focus Standard Context
すぐ 右から左へ (入ったらすぐに) 仕入れに注ぎ込んでしまわなければならない

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 方向 = 相手 相手=方向

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
誇張法 (hyperbole) 手に入れた売上金をすぐさま仕入れ資金として使ってしまう様子を大袈裟に表現している。
ユーモア (humour) 右から受け取ったものを左へとそのまま渡すという身体動作になぞらえて、お金をすぐに使う様子を滑稽にわかりやすく表現している。