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「こんな化け物みたいな人間を引受けなければならなくなった」

Page Type Example
Example ID a2015
Author 太宰治
Piece 「ヴィヨンの妻」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 430

Text

大谷さんは、闇でもうけているくせに人並の口をきくな、僕はなんでも知っているぜ、と下司な脅迫がましい事など言いまして、またすぐ次の晩に平気な顔してまいります。私どもも、大戦中から闇の商売などして、その罰が当って、こんな化け物みたいな人間を引受けなければならなくなったのかも知れませんが、

Context Focus Standard Context
化け物 (人間)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 化け物 = 人間 人間=怪物

Grammar

Construction AみたいなB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A みたいな B みたい-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
人物描写 (description of a character) 金を奪い、脅迫めいたことを言いながらも、次の日には客としてやって来るという非道な行いをする人物を化け物のイメージによって描く。
評価 (evaluation) 「大谷さん」の非人間的な振る舞いを表す。