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「人並に浮き沈みの苦労をして」

Page Type Example
Example ID a2001
Author 太宰治
Piece 「ヴィヨンの妻」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 419

Text

かれこれ二十年前、この女房を連れて東京へ出て来まして、浅草の、或る料理屋に夫婦ともに住込みの奉公をはじめまして、まあ人並に浮き沈みの苦労をして、すこし蓄えも出来ましたので、

Context Focus Standard Context
浮き沈みの (大なり小なりの) 苦労

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 浮き沈み = 不安定 安定=浮き沈み

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 川に流れる葉のように浮き沈みするイメージを提示することで、料理屋の売り上げの上昇、下落が自分ではどうすることもできず、周りに左右される様を表す。
カテゴリー転換 (-) 料理屋の経済的な状況を、川に流れる葉のように捉える。