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「あらゆる善悪の彼岸に悠々と立っている」

Page Type Example
Example ID a1993
Author 芥川龍之介
Piece 「或阿呆の一生」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 432

Text

Divan はもう一度彼の心に新しい力を与えようとした。それは彼の知らずにいた『東洋的なゲエテ』だった。彼はあらゆる善悪の彼岸に悠々と立っているゲエテを見、絶望に近い羨ましさを感じた。

Context Focus Standard Context
善悪の 彼岸 (悟りの境地) に悠々と立っている

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 彼岸 = 悟り 悟り=この世

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
人物描写 (description of a character) 善悪の間での葛藤を超越した高度な境地に達していることを描いている。
イメジャリー・イメージ (imagery) 生死の狭間のイメージによって、善悪の倫理的感覚を視覚的に表現している。
含意法 (implication) 仏教的な含みが感じられる。