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「調和は妙に野蛮な美を具えていました」

Page Type Example
Example ID a1958
Author 芥川龍之介
Piece 「河童」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 374

Text

コリント風の柱、ゴシック風の穹窿、アラビアじみた市松模様の床、セセッションまがいの祈祷机、――こういうものの作っている調和は妙に野蛮な美を具えていました。

Context Focus Standard Context
野蛮な ()

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 野蛮な ←→ 美しい 文化的<-->美しい

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
風景描写 (scene-description) 雑多な様式のなかに調和が取れている様子を表現する。
評価 (evaluation) 「美」は一般的に洗練されたものに対して用いることが多いが、別種の様式を折衷したちぐはぐなものについて「野蛮」と表現し、その調和が「美」であるという複雑な認識を表現している。