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「河童はカンガルウのように腹に袋を持っています」

Page Type Example
Example ID a1926
Author 芥川龍之介
Piece 「河童」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 319

Text

もちろんどの河童も目金をかけたり、巻煙草の箱を携えたり、金入れを持ったりはしているでしょう。しかし河童はカンガルウのように腹に袋を持っていますから、それらのものをしまう時にも格別不便はしないのです。

Context Focus Standard Context
カンガルウ (腹に袋を持っています)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 カンガルー = 河童 ばく=針もぐら

Grammar

Construction AはBのようにC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B の[ように] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ように C 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 有袋類であるカンガルーを想像させることで、河童の具体的なイメージを表現する。
人物描写 (description of a character) 河童が腹に袋を持っているということを想像させる。
明晰 (clarity) 河童の腹の袋を分かりやすく想像できるようにする。