目次

「その腹は、恐るべき波を上下に描かなければやまない」

Page Type Example
Example ID a1907
Author 夏目漱石
Piece 「思い出すことなど」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 386-7

Text

力を商いにする相撲が、四つに組んで、かっきり合った時、土俵の真中に立つ彼等の姿は、存外静かに落ちついている。けれどもその腹は一分と経たないうちに、恐るべきを上下に描かなければやまない。

Context Focus Standard Context
恐るべき (力士同士の衝突) を上下に描かなければやまない

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 > ゆれ 波>動揺
2 = 腹部=波

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 四つに組んだ力士の腹の肉が揺れる様子が、波の動きを想起させることによって、分かりやすく表現されている。
イメジャリー・イメージ (imagery) 四つに組んだ力士の腹の肉が揺れる様子を、波の動きを引き合いに出すことで具体的に描写する。