「風流を盛るべき器(うつわ)が、無作法(ぶさほう)な十七字と、佶屈(きっくつ)な漢字以外に日本で発明されたらいざ知らず、さもなければ、余はかかる時、かかる場合に臨んで、いつでもその無作法とその佶屈とを忍んで、風流を這裏(しゃり)に楽しんで悔いざるものである。そうして日本に他の恰好(かっこう)な詩形のないのを憾(うら)みとはけっして思わないものである。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
風流を盛るべき器(うつわ)が…佶屈な | 漢字 | (漢詩) |
Construction | |
---|---|
Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
---|
Preceding | Morpheme | Following | Usage |
---|
Category | Effect |
---|---|
誇張法 (hyperbole) | 漢詩というと文学作品について、漢字を用いて創作するという媒体としての性格に強く焦点を当てる。 |
縁語・縁装法 (-) | 直前の「十七字」と同じく、漢字を用いるという形式的特徴によって漢詩作品を迂言的に指す。 |