Page Type | Example |
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Example ID | a1881 |
Author | 夏目漱石 |
Piece | 「思い出すことなど」 |
Reference | 『夏目漱石』 |
Pages in Reference | 351 |
「病の重かった時は、固よりその日その日に生きていた。そうしてその日その日に変って行った。自分にもわが心の水のように流れ去る様がよく分った。」
Context | Focus | Standard | Context |
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水 | (心) |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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A | Target |
B | Source |
C | Source |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
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1 | A | の | C | の-節の主語 |
2 | B | の[ように] | C | の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合 |
3 | B | [の]ように | C | 様-類似-連用形 |
4 | C | 様 | =-様(さま) |
Category | Effect |
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イメジャリー・イメージ (imagery) | 水の流れという常に留まらず変化し続ける事象を引き合いに出すことで、心の移り変わりに継続性や勢いなどを感じさせる。 |
擬物法・結晶法 (hypostatization) | 心という捉えどころのない対象に、水という液体がもつ物理的な特性を付与する。 |
アナロジー・類推 (analogy) | 無色透明である水に心をなぞらえることで、その中にあるもの(具体的な気持ちや精神状態)がよく見えたという含みをもつ。 |