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「いくら足を縮めても近づいて来る」

Page Type Example
Example ID a1876
Author 夏目漱石
Piece 「夢十夜」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 338

Text

けれども、もう遅い。自分は厭でも応でも海の中へ這入らなければならない。ただ大変高くできていた船と見えて、身体は船を離れたけれども、足は容易に水に着かない。しかし捕まえるものがないから、しだいしだいに水に近づいて来る。いくら足を縮めても近づいて来る

Context Focus Standard Context
足を 縮めて (上げて)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
主観化 (subjectification) 自分が海に近づいているのに、あたかも海が自分に近づいてくるかのように、語り手の視点に立って表現されている。