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「赤いまんまでのっと落ちて行った」

Page Type Example
Example ID a1859
Author 夏目漱石
Piece 「夢十夜」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 315

Text

そのうちに、女の云った通り日が東から出た。大きな赤い日であった。それがまた女の云った通り、やがて西へ落ちた。赤いまんまでのっと落ちて行った。一つと自分は勘定した。

Context Focus Standard Context
赤いまんまでのっと 落ちて (沈んで) 行った

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 落ちる = 暮れる 暮れる=落ちる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 太陽が地平線を越えて沈んでいくという変化が、物が地上に落下していくのと同じ速度で起こっているかのような印象を与える。
自然描写 (description of nature) 物体の落下になぞらえて日没の様子を表現している。