Page Type | Example |
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Example ID | a1852 |
Author | 夏目漱石 |
Piece | 「吾輩は猫である」 |
Reference | 『夏目漱石』 |
Pages in Reference | 306 |
「要するに主人も寒月も迷亭も太平(たいへい)の逸民(いつみん)で、彼等は糸瓜(へちま)のごとく風に吹かれて超然(ちょうぜん)と澄し切っているようなものの、その実はやはり娑婆気(しゃばけ)もあり慾気(よくけ)もある。」
Context | Focus | Standard | Context |
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糸瓜 | (彼等) |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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A | Target |
B | Source |
C | Target |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
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1 | A | は | C | は-既出のものに関する判断の主題 |
2 | B | の[ごとく] | C | の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合 |
3 | B | [の]ごとく | C | ごとし-類似-連用形 |
Category | Effect |
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イメジャリー・イメージ (imagery) | 蔓になった糸瓜が風に吹かれても、その大きさから周りの蔓ほど揺れないことを想起させ、当該人物達がちょっとのことでは揺れ動かない心をもっていることを表現する。 |
人物描写 (description of a character) | 糸瓜になぞらえることで当該人物たちの人となりを具体的に描いている。 |