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「島民はもっぱら化け物のような芋を食い」

Page Type Example
Example ID a1822
Author 坂口安吾
Piece 「湯の町エレジー」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 357

Text

大島は地下水のないところだから、畑もなく、島民はもっぱら化け物のような芋を食い、栄養補給にはアシタッパ(又は、アスッパ)という雑草を食い、牛乳をのんでいた。

Context Focus Standard Context
化け物 (芋)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 化け物 = 芋=怪物

Grammar

Construction AのようなB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような B 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 怪物という異質な存在のイメージを喚起し、大島の島民が食べている芋の食用とは思えない異質な特徴を想起させる。
評価 (evaluation) 怪物という異質な存在になぞらえることで、大島の島民が食べている芋に対する発話者の否定的評価を示す。