目次

「男ならば女を救う、女ならば男を救う、これすなわち菩薩です」

Page Type Example
Example ID a1820
Author 坂口安吾
Piece 「金銭無情」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 350

Text

人を救ふというのは、これすなわち色気です。人生は色っぽくなきゃ、いけねえ。色ッポイてえのは何かというと、男ならば女を救う、女ならば男を救う、これすなわち菩薩です。浮気てえものは菩薩なんだ。

Context Focus Standard Context
菩薩 (浮気をする人)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 救い = 浮気 気まぐれ=救い

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 これ こ(こ)
2 すなわち A すなわち(すなわち)
3 A です です-断定(丁寧)-終止形

Pragmatics

Category Effect
定義 (definition) 男女関係を両性にとっての救いと捉え、そのような救いを発生させる、異性に惹かれる心の作用を衆生を救う菩薩として定義する。
奇想 (conceit) 「すなわち」などの換言語句を用いて「色気」を「菩薩」と強引に結びつけている。