目次

「ラジオはがんがんがなりたてており、編隊の先頭は伊豆南端を通過した」

Page Type Example
Example ID a1748
Author 坂口安吾
Piece 「白痴」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 277

Text

ふと目がさめると諸方のラジオはがんがんがなりたてており、編隊の先頭はもう伊豆南端にせまり、伊豆南端を通過した。同時に空襲警報がなりだした。

Context Focus Standard Context
ラジオはがんがんがなりたてており 通過した (通過したと言っている)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
違反用法・語法違反 (solecism) 「ラジオはがんがんがなりたてており」という文脈からは、引用や伝聞形が期待されるところに言い切りの形がきており、破格的であるように感じられる。
描写 (description) ラジオの音声的特徴から、そこで伝えられている内容への視点シフトがある。