目次

「全身に生きているのは目だけである」

Page Type Example
Example ID a1736
Author 坂口安吾
Piece 「白痴」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 273

Text

全身に生きているのは目だけであるが、それは一見したところ、ただ大きく見開かれているだけで、必ずしも不安や恐怖というものの直接劇的な表情を刻んでいるというほどではない。

Context Focus Standard Context
生きている (生彩に満ちている) のは目だけである

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 生きる = 生彩に満ちる 力付く=生きる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
対照法・対照 (antithesis) 生死になぞらえることで、目だけはその役割を果たしていたものの、他の部位には生気がなく全く機能していなかった、という対比を生む。
擬人法 (personification) 身体の各部位について、各々が一つの生き物として生きているかのような印象を与える。