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「日本人が誕生したのである」

Page Type Example
Example ID a1616
Author 坂口安吾
Piece 「続堕落論」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 240

Text

彼によると、原始的な人間は部落と部落で対立していた。明治までの日本には、まだ日本という観念がなく、藩と藩とで対立しており、日本人ではなく、藩人であった。そこで非藩人というものが現れ、藩の対立意識を打破することによって、日本人が誕生したのである。

Context Focus Standard Context
日本人 (日本人であることの自覚) が誕生した

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 日本人 > 自覚 日本人>自主

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
対照法・対照 (antithesis) 明治以前の「藩人(非藩人)」との対比によって、今日の「日本人」という概念を規定する。
明晰 (clarity) 今日の「日本人」という概念の成立を、明治以前の「藩人(非藩人)」との対比によってわかりやすく説明する。