目次

「裸となって真実の大地へ降り立たなければならない」

Page Type Example
Example ID a1596
Author 坂口安吾
Piece 「続堕落論」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 237-238

Text

私は日本は堕落せよと叫んでいるが、実際の意味はあべこべであり、現在の日本が、そして日本的思考が、現に大いなる堕落に沈淪しているのであって、我々はかかる封建遺性のカラクリにみちた『健全なる道義』から転落し、となって真実の大地へ降り立たなければならない。

Context Focus Standard Context
我々は (何も隠さない状態)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 真心 真心=裸

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 表面的な「健全なる道義」を棄てて日本人本来の思考を取り戻すべきであるという主張が、身体を覆う服を着を脱ぎ捨てて生身の姿になる視覚的イメージを喚起する。
アナロジー・類推 (analogy) 裸が人間本来の姿であるのと同様に、日本人にも本来の思考の仕方があるということが主張されている。