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「娘達は未来の夢でいっぱいで」

Page Type Example
Example ID a1564
Author 坂口安吾
Piece 「堕落論」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 224

Text

笑っているのは常に十五六、十六七の娘達であった。彼女達の笑顔は爽やかだった。焼跡をほじくりかえして焼けたバケツへ掘りだした瀬戸物を入れていたり、わずかばかりの荷物の張番をして路上に日向ぼっこをしていたり、この年頃の娘達は未来の夢でいっぱいで現実などは苦にならないのであろうか、それとも高い虚栄心のためであろうか。私は焼野原に娘達の笑顔を探すのがたのしみであった。

Context Focus Standard Context
夢で いっぱいで (満足して)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 いっぱい = 満足 満足=満満

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 夢に向かって希望を抱いている様子を、容器が満ちあふれるイメージを用いて表している。