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「予想し得ぬ新世界への不思議な再生」

Page Type Example
Example ID a1551
Author 坂口安吾
Piece 「堕落論」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 222

Text

しかし廃墟に生き残り、何か抱負を持っていたかと云えば、私はただ生き残ること以外の何の目算もなかったのだ。予想し得ぬ新世界への不思議な再生。その好奇心は私の一生の最も新鮮なものであり、その奇怪な鮮度に対する代償としても東京にとどまることを賭ける必要があるという奇妙な呪文に憑かれていたというだけであった。

Context Focus Standard Context
再生 (生き残り)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 再生する = 生き残る 生きる=生まれ変わる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 死にかけて生き残るという経験を、一度死んでよみがえる「再生」のイメージによって表す。
誇張法 (hyperbole) いつ死んでもおかしくなかったという過去の状況から新しい状況への変化が劇的であったことを、実際に死んで復活したものとして誇張的に捉えている。