目次

「彼の俳句自体が庭的なものを出て」

Page Type Example
Example ID a1521
Author 坂口安吾
Piece 「日本文化私観」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 193-194

Text

芭蕉は庭をでて、大自然のなかに自家の庭を見、又、つくった。彼の人生が旅を愛したばかりでなく、彼の俳句自体が、的なものを出て、大自然に庭をつくった、と言うことが出来る。

Context Focus Standard Context
(大自然の一部) 的なもの

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction AがB的なものをC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C が-主語
2 B 的[なものを] C =-的(てき)
3 B [的]な[ものを] C だ-断定・指定-連体形
4 B [的な]もの[を] C 対象(たいしょう)
5 B [的なもの]を C を-目的・目標(他動詞)

Pragmatics

Category Effect
アナロジー・類推 (analogy) 庭という人工的に作られ、空間的な制限が存在する事物を俳句と引き比べて述べている。
イメジャリー・イメージ (imagery) 俳句の性質を、自然の部分を人為的に切り取る庭のイメージによって説明している。