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「匙をとりあげると口と皿の間を往復させ食べ終るまで下へ置かず」

Page Type Example
Example ID a1508
Author 坂口安吾
Piece 「日本文化私観」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 170

Text

僕は相手がなくて退屈だから、先生の食欲ばかり専ら観察していたが、猛烈な速力で、一度匙をとりあげると口と皿の間を快速力で往復させ食べ終るまで下へ置かず、僕が肉を一きれ食ううちに、オートミルを一皿すすり込んでしまう。

Context Focus Standard Context
口と皿の間を…往復させ (口に運び) 食べ終る

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 往復する > 運ぶ 通う>運ぶ

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 食事中の手の動作のみに注目することで、その食べ方が機械的で迅速であることを強調している。
過大誇張 (auxesis) 食べる速度が非常に速いことを、大袈裟に描写することで、おかしさを生む。