目次

「ノスタルジイにちかい激烈な気持であった」

Page Type Example
Example ID a1506
Author 坂口安吾
Piece 「勉強記」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 166

Text

思いきって、沙漠横断の群の一人に加わろうかと考えた。そこに、命があるような思いがした。なにかノスタルジイにちかい激烈な気持であったのである。

Context Focus Standard Context
ノスタルジイ () 気持ち

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 なにか B 何(なに・なん)
2 A に[近い] B に-比較の基準
3 A [に]近い B 近い(ちかい)
4 B な[気持ち] だ-断定・指定-連体形
5 B [な]気持ち 感(かん)

Pragmatics

Category Effect
挙例法・例証・範例 (example) 生命という人間の根源に対する感情であるという点で、故郷という社会的根源への感情であるノスタルジーをそれに近い感情として挙げる。
心理描写 (psychological-description) 砂漠横断という難事に対して生の充溢感を予期する発話主体の感情を表している。