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「蛇だって足や腹をすべらして墜落したら」

Page Type Example
Example ID a1452
Author 坂口安吾
Piece 「勉強記」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 132

Text

と、ここにこの男は容易ならぬことを発見した。というのは、この男が眠っている顔の真上に当る棟木に、毎晩一匹の蛇がまきついているのを発見したわけである。昼になるともう姿がないところを見ると、蛇のねどこに相違ないが、蛇だってまき加減の具合や何かで悪夢を見るかも知れないからアッというまに足や腹をすべらして墜落したら、いやこれはもう目も当てられない。

Context Focus Standard Context
蛇だって 腹をすべらして (足をすべらして)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 足=腹部

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
もじり (-) 蛇には足がないので、腹に代置されている。
ユーモア (humour) 腹は足と異なりすべるということを想像しにくいことからユーモアの効果が感じられる。