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「或る気高い力に引き立てられて行くような気持ち」

Page Type Example
Example ID a1424
Author 夢野久作
Piece 「押絵の奇蹟」
Reference 『夢野久作』
Pages in Reference 56

Text

けれど、その二枚の押絵をあおのいて見ておりますうちに私は何かしら、或る気高い力に引き立てられて行くような気持ちになりました。

Context Focus Standard Context
或る気高い力に引き立てられて行く () 気持ち

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A B は-既出のものに関する判断の主題
2 B ような[気持ちになりました] 様-類似-連体形
3 B [ような]気持ち[になりました] 感(かん)
4 B [ような気持ち]に[なりました] に-成り行く状態・結果
5 B [ような気持ちに]なり[ました] 変質する(へんしつする)
6 B [ような気持ちになり]まし[た] ます-丁寧-連用形
7 B [ような気持ちになりまし]た た-過去-終止形

Pragmatics

Category Effect
心理描写 (psychological-description) 押し絵を見ることで、「あなた」との運命的なつながりを感じ、それによって引き起こされた高揚感を表現する。
明晰 (clarity) 高揚感を、高次の存在に引かれていくことの持つ心理的な高揚に比して分かりやすく表現する。