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「野宿して乞食のように生きており」

Page Type Example
Example ID a1361
Author 坂口安吾
Piece 「石の思い」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 94

Text

毎晩負けて土蔵へ入れられる辛らさに、とうとう家出をした。街のゴミタメを漁って野宿して乞食のように生きており、どうしても掴まらなくなり、一年ぐらい彷徨しているうちに、警察の手で精神病院へ送られた。

Context Focus Standard Context
乞食 (従兄)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 乞食 = いとこ いとこ=資本家

Grammar

Construction AのようにB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ように] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ように B 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 野外で落ちぶれた生活をしている様子を、落伍者の典型である乞食によって表象することで分かりやすく表す。
評価 (evaluation) 落伍者の典型である乞食によって表象することで、表象される対象に向けられた、みじめであるという語り手の評価も示される。