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「ふらふらと道をかえて知らない街へさまよいこむような悲しさ」

Page Type Example
Example ID a1353
Author 坂口安吾
Piece 「石の思い」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 91

Text

私は幼稚園のときから、もうふらふらと道をかえて、知らない街へさまよいこむような悲しさに憑かれていたが、学校を休み、松の下の茱萸(ぐみ)の藪陰にねて空を見ている私は、虚しく、いつも切なかった。

Context Focus Standard Context
ふらふらと道をかえて、知らない街へさまよいこむ ()

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction AはBようなCにD
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source
C Target
D Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A D は-既出のものに関する判断の主題
2 B ような C 様-類似-連体形
3 C D に-動作・作用の対象

Pragmatics

Category Effect
挙例法・例証・範例 (example) 尋常一様の生き方をせず、一般に期待されるような行動を取らないことを、目的や計画のない移動を引き合いに出すことで表現する。