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「いよいよ牡蠣の根性をあらわしている」

Page Type Example
Example ID a1318
Author 夏目漱石
Piece 「吾輩は猫である」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 231

Text

人間もこのくらい偏屈になれば申し分はない。そんなら早くから外出でもすればよいのにそれほどの勇気も無い。いよいよ牡蠣の根性をあらわしている。

Context Focus Standard Context
牡蠣の根性 (活発に動こうとしない性格) をあらわしている

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 かき = 人間 人間=軟体動物

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
縁語・縁装法 (-) 「性の悪い牡蠣かきのごとく書斎に吸い付いて、かつて外界に向って口を開ひらいた事がない」という先行直喩を下敷きにした表現。
人物描写 (description of a character) 他人との関わりを嫌って書斎に閉じこもり、居心地の良い自分だけの世界に入り浸ろうとする性向を描く。
イメジャリー・イメージ (imagery) 一箇所にとどまり続ける牡蠣のイメージを借りて、他人との関わりを嫌って書斎に閉じこもる様を表現している。