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「変てこな物音をたてる生物になってしまった」

Page Type Example
Example ID a1247
Author 梶井基次郎
Piece 「交尾」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 60

Text

そして隣りの物干しの隅には煤で黒くなった数匹のセキセイが生き残っているのである。昼間は誰もそれに注意を払おうともしない。ただ夜中になって変てこな物音をたてる生物になってしまったのである。

Context Focus Standard Context
変てこな物音をたてる 生物 セキセイ

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 生物 > せきせい 生物>ほととぎす

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
変態法 (-) 「セキセイ」を「生物」として取り扱う。それにより、具体的な鳥としてではなく、夜中にその存在が物音で確かめられるぐらいの存在であることを示す。
換称 (antonomasia) 「セキセイ」を「生物」という一般的な分類で呼称する。