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「どこへ行っても電燈の光の流れている夜」

Page Type Example
Example ID a1232
Author 梶井基次郎
Piece 「闇の絵巻」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 55-56

Text

街道の闇、闇よりも濃い樹木の闇の姿はいまも私の眼に残っている。それを思い浮かべるたびに、私は今いる都会のどこへ行っても電燈の光の流れている夜を薄っ汚なく思わないではいられないのである。

Context Focus Standard Context
電燈の光の 流れている (目に入る)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 流れる = 目に入る 見掛ける=わき上がる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
カテゴリー転換 (-) たくさんの電燈が(視線の動きに伴って)次々に目に入ってくることで、それらの光があたかも水のように流れているように見える、という認識が表現されている。
風景描写 (scene-description) 夜の街に輝く電光掲示板に、実際に光が流れている様子を描写した表現と取ることもできる。