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「身にしみるやうに冷々する」

Page Type Example
Example ID a1151
Author 芥川龍之介
Piece 「枯野抄」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 293

Text

隔ての襖をとり払つた、だだつ広い座敷の中には、枕頭(ちんとう)に炷(た)きさした香の煙が、一すぢ昇つて、天下の冬を庭さきに堰いた、新しい障子の色も、ここばかりは暗くかげりながら、身にしみるやうに冷々する。

Context Focus Standard Context
身にしみる (冷々する)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 染みる = 冷える 冷える=染みる

Grammar

Construction AようにB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A ように B 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 冷気を液体に、肌を液体が浸透する場所として捉えることで、液体が浸透するイメージが形成される。それによって、当該人物にとっての冷気が喚起する肌感覚を具体的に表現する。