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「凩(こがらし)の吹く世の中を忘れたやうに歩いて行く」

Page Type Example
Example ID a1147
Author 芥川龍之介
Piece 「枯野抄」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 292

Text

まして岸を行く往来の人々は、丸頭巾をかぶつたのも、革足袋をはいたのも、皆凩(こがらし)の吹く世の中を忘れたやうに、うつそりとして歩いて行く。

Context Focus Standard Context
凩の吹く世の中を忘れた () やうに…歩いて行く

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction AはBようにC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B ように C 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
評価 (evaluation) 凩の寒さは人の行動を制限するものであるが、それを気にしていないという仮想的な評価を下すことで、視点人物の目に映った凩の中を緩慢に歩いている人々について、緩慢ながらも歩みを止めずに流れていくことを表現する。