「私はもう会話も覚えておらぬ。全てを忘れているが、私はこの大きな男、まったく、入道のような大坊主で、顔の長くて円くて大きいこと、海坊主のような男であったが、ひどく大袈裟な物々しい男のくせに、私と何の距てもない心の幼さが分るようであった。」
Context | Focus | Standard | Context |
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入道 | (大坊主) |
Category | |
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1 | 直喩・シミリ (simile) |
2 | 人物描写 (description of a character) |
3 | 対照法・対照 (antithesis) |
4 | イメジャリー・イメージ (imagery) |
Construction | まったくAのようなB |
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Mapping Type | 概念メタファー |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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A | Source |
B | Target |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
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1 | まったく | ような | すこぶる(すこぶる) | |
2 | A | の[ような] | B | の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合 |
3 | A | [の]ような | B | 様-類似-連体形 |
Category | Effect |
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人物描写 (description of a character) | 大きな体躯を持つ容貌を入道で表わしつつ、そのような怪物性と裏腹に心が幼さを持っていることを描写する。 |
対照法・対照 (antithesis) | 大きな体躯を持つ容貌と、心の幼さを対比的に際立たせる。 |
イメジャリー・イメージ (imagery) | 大きな体躯を持つ容貌を、入道のイメージで描写している。 |