目次

「ドン・キホーテ先生のごとく、頭から足の先まで Ridicule に終ってしまう」

Page Type Example
Example ID a1100
Author 坂口安吾
Piece 「FARCEに就て」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 58

Text

哀れ、その姿は、ラ・マンチャのドン・キホーテ先生のごとく、頭から足の先まで Ridicule に終ってしまうとは言うものの。それはファルスの罪ではなく人間様の罪であろう、と、ファルスは決して責任を持たない。

Context Focus Standard Context
ラ・マンチャのドン・キホーテ先生 (ファルス)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 ドン・キホーテ = 笑劇 演劇=浦島太郎

Grammar

Construction AはBのごとくC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B の[ごとく] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ごとく C ごとし-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 当該文脈で説明しているファルスというものが、どういうものであるかを読者に理解しやすくする。
挙例法・例証・範例 (example) ファルスの典型例であるドン・キホーテを引き合いに出して、ファルスの特性を説明する。
擬人法 (personification) ファルスに「姿」があるかのように表現し、かつ「ドン・キホーテ」で喩えることにより、人であるかのように捉えている。