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「ファルスとは、否定をも肯定し、肯定をも肯定し」

Page Type Example
Example ID a1094-1
Author 坂口安吾
Piece 「FARCEに就て」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 57

Text

ファルスとは、否定をも肯定し、肯定をも肯定し、さらにまた肯定し、結局人間に関する限りの全てを永遠に永劫に永久に肯定肯定肯定して止むまいとするものである。

Context Focus Standard Context
否定をも 肯定し (受け入れ)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 肯定する ←→ 否定する 是認する<-->是認する

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
メタ言語 (metalanguage) ファルスに関して、「肯定をも肯定し、さらにまた肯定」「全てを永遠に永劫に永久に肯定肯定肯定」とともに、再帰的にメタ的視点を取ることを表現している。
逆説・パラドクス (paradox) 目的語に「否定」を取り、それとは一般的に相反する「肯定」を行う。それにより、後続文脈における「肯定をも肯定し」など更にメタ的な観点への端緒となっている。