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「犬が路上の匂いを嗅ぎつつ自分の棲み家へ帰るように」

Page Type Example
Example ID a1062
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 53

Text

抑え難い好奇心に駆られ、犬が路上の匂いを嗅ぎつつ自分の棲み家へ帰るように、私はまたそこから見当をつけて走り出した。

Context Focus Standard Context
犬が路上の匂いを嗅ぎつつ自分の棲み家へ帰る (見当をつけて走り出した)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 我=犬

Grammar

Construction AようにBはC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A ように C 様-類似-連用形
2 B C は-既出のものに関する判断の主題

Pragmatics

Category Effect
人物描写 (description of a character) 自身を犬として表象することで、女を探し求める姿のさもしさなどを表現する。
イメジャリー・イメージ (imagery) 探している女の家に見当がつき、それに従って行動している様子を、犬が匂いを伝って目的地に到達できることとの類比関係から表現する。