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「時々夢のような瞳を上げて天井を仰いだり」

Page Type Example
Example ID a1038
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 40

Text

男と対談する間にも時々のような瞳を上げて、天井を仰いだり、眉根を寄せて群衆を見下ろしたり、真っ白な歯並みを見せて微笑んだり、その度毎に全く別趣の表情が、溢れんばかりに湛えられる。

Context Focus Standard Context
(夢を見ているかのような)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction AのようなB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような B 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
人物描写 (description of a character) 女の瞳の捉え所のなさや人となりの捕まえどころのなさを表現する。
カテゴリー転換 (-) 瞳を夢に比することで、夢の持つ曖昧さや捉え所のなさを想起させる。