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「天麩羅事件を日露戦争のように触れちらかす」

Page Type Example
Example ID a1015
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 46

Text

その晩は久し振(ぶり)に蕎麦を食ったので、旨(うま)かったから天麩羅を四杯平(たいら)げた。(…)一時間あるくと見物する町もないような狭い都に住んで、外に何にも芸がないから、天麩羅事件を日露戦争のように触れちらかすんだろう。

Context Focus Standard Context
天麩羅 事件 ()

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 事件 > 見物 事態>見物

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
過大誇張 (auxesis) 大きな出来事のない社会において、坊ちゃんが天ぷらそばを四杯平らげるという事態の物珍しさが際立ってしまっていることを表す。
ユーモア (humour) 天ぷらそばを四杯食べたという出来事を「事件」という事々しい出来事として表現するところにユーモアがある。