目次

「花見に来た者は、きっと川原の景色を眺めたものである」

Page Type Example
Example ID a0984
Author 谷崎潤一郎
Piece 「吉野葛」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 224-225

Text

近頃は、中の千本へ自動車やケーブルが通うようになったから、この辺をゆっくり見て歩く人はないだろうけれども、むかし花見に来た者は、きっとこの、二股の道を右へ取り、六田の淀の橋の上へ来て、吉野川の川原の景色を眺めたものである

Context Focus Standard Context
きっと…眺めた ものである (であろう)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
迫真法・活写法・現前化 (hypotyposis) 推測であるべきところを、断定することで、自らの体験かのような臨場感が感じられる。
風景描写 (scene-description) 客観的な語りの視点から、その状況に没入していく視点へとシフトしている。